ばいばい岡山、帰るぜ東京。
岡山での任期を修了しました。
11月から地元東京に戻ります。
岡山、お疲れさまでした。心身ともに疲れた。
2月に札幌から異動してきて、4月頃から自分がひどくネガティブかつ異様に攻撃的になっているのを自覚し始め、5月には心療内科を受診して適応障害と診断され休職届をもらっていたので、割とテンポよくやられてましたね。
適応障害の原因はいま冷静に考えれば単純で、
「都会の人間が田舎にきて、旧式のやり方や偏狭な考え方に固執した非合理的な仕事の仕方を強いられる」
「年功序列の思想が強く残っていて、若い、あるいは新入りというだけでぞんざいに扱われる」
…というよくある構図にばっちりハマって、病名の通りその環境の適応に障害をきたしたわけですね(適応したくもなかったのでいいんだけど)。
とまあ、今はぼんやりとでも客観視して言語化できているからいいけど、答えが出るまでは本当につらかった。
なんでこんなやり方しなきゃいけないんだ?なんでこんなに言葉が通じないんだ?なんで文脈が噛み合わないんだ?なんでこんなに上から目線なんだ?…
なにもかもちょっとずつピントがずれているという感じで、わけがわからなくて、共有先もなく孤独で、パラレルワールドにひとりで迷い込んだような感覚でした。
それでも、休職届をもらったくせに仕事を続けたのは、休職届といういつでも逃げられる切り札を得た安心感からギリギリまで耐えてみようと思ったこと、仕事のためにきた土地で仕事をしないとほかにやることがないということ、あとはとにかく続けてさえいれば何か変わるかもしれないという変な期待があったからでした。
実際変わりました。もともと人のご機嫌取りに奔走する従順なイエスマンだったんだけど、それじゃだめだと気付かされました。旧式の年功序列が当たり前の世界にいると、それを突破しないと言われっぱなしになる。上の人間の都合のいいコマにされる。これがいやで、反論すべきときは反論するようになりました。強くなりましたね。これは大変いい変化をしました。
一応ことわっておくと、これはあくまでうちの職場の話であって、岡山の人、田舎の人全員考えが古いとか頭がカタイとか、そういうことはもちろん思ってません。
医療福祉系という職業柄、専門職は狭い専門領域の考え方に囚われがちだし、パートさんも長く勤めているご高齢の方が多かったりするので、そこらへんのバイアスも強かったんだろうと思います。
ついでにもうひとつ言い添えますが、都会、田舎という言葉には、どちらが良い悪いという感情は一切込めていません。優劣はなくただの事実。それぞれに特徴があって、メリットとデメリットがある。自分に合う環境を選択すればいい。思うことはそれだけです。
まあとにかく、いろんな考える材料をもらいました。どうもどうも。休職しなくてよかった。
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一方、住環境としての岡山はどうだったか。
これはね、最高でした。
ハレの国岡山と謳うだけあって、本当に晴れの日が多かった。雨が降っても1日降りっぱなし曇りっぱなしというのは少なくて、いつもどこかでからりと晴れた。台風の直撃もほとんどありませんでした。
自然が豊かで、道も広く、サイクリングには最高だった。ロードバイクでそこいらを走るのが最高に気持ちよかった。
景色は楽しみたいし写真も撮りたい、でもスピードも出したいと、サイクリング中はいつも贅沢な忙しさに追われていました。
生活もしやすかった。ショッピングモールもあれば、やっすいディスカウントスーパーもある。キャンプや登山ができるような遊び場もあるし、広島や兵庫、四国も近い。車があれば、なにひとつ不自由しないと思う。
食べ物は果物がよかった。とにかくマスカット!シャインマスカットも瀬戸ジャイアンツも大好き。皮ごと食べられて、甘いのにさっぱりしていてつい手が出る。
いままでは2、300円の果物を買うことすら贅沢だと思っていたのに、マスカットは700円くらいだと安いと思ってすぐ買ってしまう。
↑たまにパートさんが、「知り合いの農家にもらったけん食べねえ(もらったから食べろ)」とロッカーにマスカットをぶち込んでくれてた。このくらい立派だと買えば1500円前後だと思う。有難き雑さ。
美観地区にあるお洒落なカフェでマスカットのパフェを食べたりもしました。すごく美味しかった。他にも、桃や琵琶、蜜柑、洋梨なんかもすごく美味しいのが出回っている。
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東京に帰れば、人間の多様性はあれど豊かな自然はない。これはすごく寂しいですね。
それでもわざわざ異動先に地元東京を選んだのは、馬鹿なりに色々経験して色々考えて、自分のやりたいことがなんとなくわかってきたので、地元戻ってリスタートみたいな、ざっくりそんな感じです。
いまのタイミングで人や物にアクセスしやすい東京に戻るというのは、悪くない選択だと思ってる。ぜひ意味のある帰京にしたい。
とかなんとかむにゃむにゃ言っておいて、な〜〜〜んにもやらんかもしれんけどね。
とお茶を濁して終わりとします。
ありがとう岡山〜