暗い自分を変えて変えてここまできた
中1のとき、いじめとまでいかないけど仲間外れにされていた。どんどん孤独になっていって、暗くなっていって、ストレスで食べに食べて太っていって、卑屈になって、誰にも相手にされなくなっていった。
そんな自分を変えるために全力でテコ入れした。
言葉使いを丁寧にする。
人の目を見て話す。
笑顔で接する。
ありがとうという。
前向きな言葉を使う。
ダイエットする。
前を見て歩く。
毎日毎日、通学路の商店街の、自分がいる地点から2本先の電信柱ののぼりを見て歩いた。
当時ののぼりの柄を今でもよく覚えている。
効果はあった。1年間で15kg痩せて、誰とでも話せる様になって、陸上部のエースと付き合い始めて、気がついたらスクールカースト上位のギャルカップルたちとディズニーランドにトリプルデートするまでになっていた。
この経験はわたしの中でいつまでも尊い。
自分で自分を変えることができた素晴らしい体験として、宝物のような記憶になっている。
そしてわたしの明るいキャラクターの基礎になっている。
でも、30になったいまでも、さまざまな行動を人に好かれるために、あるいは嫌われないために行なっていることに気づいた。
好かれるために必要以上にノリ良く見せたり、はしゃいで見せたりおどけてみせたり、そういうことをしすぎて目的を忘れてしまうことが多い。
例えば習い事を始めても、周りに愛想を振り撒くことがメインになってしまって肝心の技術習得はほとんど失敗する。
もちろん覚えてもらえるし好かれはするのだけど、調子のいいやつで終わってしまうし、目的から逸脱した行動に呆れられることも多い。
わたしはもう惨めな除け者ではないし、女扱いされないデブスでもない。わたしはわたしでいていい。愛想を振り撒くことに疲れなくていい。なりたい自分になっていい。落ち着いて、真顔で人と話すことがあっていい。常に笑顔でいなくていい。
わたしを変えられたわたしなんだから大丈夫大丈夫。