病院栄養士の賄いまとめ。その2。
病院食を食べたことはありますか。
人が人生に数回食べるか食べないかの病院食を病院の厨房栄養士のわたしは毎日食べていて、これがなかなかしっかりめにうんざりくるので自嘲として写真に残しています。
想像してください、薄くてヤワい病院食が毎日毎食運ばれてきて、選択の余地なくそれを食べるご自分を。ずっしりどっしりうんざりくるでしょう。
病院食独特の雰囲気とわたしのうんざり具合が見て取れて写真としては面白いと思うので、どうぞ見てってください。
なお前提として患者さんに配膳後、余ったものを適当に寄せ集めて賄いとしています。
よって患者さんに配膳される献立とはだいぶ異なります。端的に言ってめちゃくちゃな取り合わせになってます。そのめちゃくちゃっぷりも見どころとしてお楽しみください。
*****
初っ端えびしゅうまいの群れですね。壮観。
ほかに良い余り物がなくてヤケを起こしてしゅうまいだけ取ってきたときの写真だと思う。
良い余り物てなんやねん。
ヤケを起こしてしゅうまいのドカ食いをするな。
あとなんかサラダ。
ごはん、煮崩れたさんま、ポテトサラダ、けんちん煮(豆腐と根菜の煮たの)、ゼリー。
ゼリーは手作りしてます。一度に200個とか作るので大変。
ごはん、豚肉の生姜焼き?、きのこのソテー?、ポテトサラダ。
鮭の南蛮漬けかマリネ的なもの、いんげんの和え物、杏仁豆腐とマンゴープリン、ファミマのグリルチキンアヒージョ味。
杏仁豆腐とマンゴープリンも溶かすだけの素を使って手作りしてます。
ごはん、赤魚の味噌かけ、青菜のソテーか何か、漬物、キウイ。
右手前のこれなんだかわかりますか。鶏肉です。鶏肉のゆかり焼き。鶏肉に片栗粉はたいてゆかりをまぶして焼いたやつ。見た目すごいね。これだけ解像度が狂ってるっぽく見える。ほとんど岩。味はゆかり。ゆかり味の岩?
奥の小鉢は青菜と錦糸卵の和え物?、あと麻婆豆腐、ゼリー。
デスクで食べてますね。忙しかった日?
これ絵面ひどいなあ。豚肉を炒めたか煮たかしたものとトマト?、左端に見えるのは麻婆豆腐?、どらやきはおやつの余り。
ゼロコーラ飲んでるときは気持ちが荒れてるとき。見ての通りの荒れ具合ですね。
ちらし寿司、筑前煮、じゃがいもの煮物?、紅白饅頭、おやつの蒸しケーキ。
なにかの祝日の献立。
ごはん、鯖、鶏肉、春雨のソテー、りんご缶、おやつのチョコムース。好みのおやつが余ってる日は当たりの日。チョコムースおいしい。
アジフライ、アジフライのしっぽ、枝豆おろし1、枝豆おろし2、なすとベーコンのソテー。
組み合わせがよくわからない。
豚しゃぶかな?、なすとベーコンの煮たの、ファミマのサンドイッチとグリルチキン、ラップに包まれてるのはおやつのカステラ。
ザバスのプロテインシェイカーに入っているのは多分カフェオレ。ちょっと過食っぽいので多分荒れてる日。
*****
どうでしたか、おいしそうでしたか。
……。
衛生面から基本的に外出禁止、食べ物持ち込み禁止なので病院食を食べるしかなくて、食事内容に選択肢がないというのは、まあ、その…なかなかつらいものがありますね。
これをまた仕事の合間にかき込んで食べたり、食べてるところを呼ばれて食事が中断したり、最悪のパターンとして周りがドタバタ作業してる厨房内で突っ立って食べるなんてこともあるので、なんだかもう惨めにすらなりますね。笑うしかないんで笑ってますけど。いやはや。
ちなみに過去にも似たような文脈で似たような記事を書いてます。
https://metrocross.hatenablog.com/entry/2019/08/07/133002
また写真がたまったらその3を書きます。
では。