雑文集

遊動民の日記。東京→札幌→博多→岡山→東京(イマココ)

2020年、1記事目。

 

ご無沙汰してます。めとです。

 

書こう書こうとずっと思っていたのに全然書けずにいました。忙しいのでなくて、脳にいろんなものを詰め込んでキャパがいっぱいになってどうにもならんくなっておった、というのが正直なところです。そのくせ下書きのページに乱雑な文章をぼろぼろと増殖させて、これらがまたそれぞれにわたしのキャパを埋めにくるという悪循環も生じていました。愚ですね。

 

愚が過ぎるのでこうしてまた簡単な日記でどうにか仕切り直ししようという次第です。どうもどうも。

 

 

 

12月は転職活動と新規の人間関係の構築、過去の人間関係の再構築みたいなことばっかりやっていました。やすみの日はどこかに出かけて誰かに会っていたので疲れた。いやいや有難いんですよ、有難いのと疲れるのは別ですからね。会ってくれて、話してくれて、とてもとても有難い。心から嬉しい。それとは別として疲れました。常に自分とは別の要素を食べ続けて、それらを咀嚼して味を確かめて吟味して、必要なら吸収する、不必要ならうまい排出の仕方を考える(なんせ自分から口に入れにいってるので不躾に吐き出すわけにもいかない)みたいなことを繰り返していたわけです。そりゃ疲れる。

 

でまあ、紆余曲折あって、転職活動の方は内定をふたついただきました。ほんとうにありがとうございました。転職活動用に良いスーツでも買おうと思っていたのに、どこも私服での面談だったのでスーツ買わないまま決まってしまった。

現職の方はわたしの転職理由について上司と安居酒屋で薄いハイボールをがばがば飲みながら5時間半喋り倒すという重めのイベントもありましたが、最終的に退職に納得していただき、なんなら応援していると激励のお言葉までいただき、いまはもう退職届も出して消化試合中、みたいな感じです。

 

いやはや。ほんとうに、いやはや。

 

 

 

年末年始は職業柄連休ないので普通に仕事いってジムいって瞑想してとっとと寝るというルーティンをベースに、30日は OL killer 目当てにお洒落なクラブに行ってきました。

 

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いやー良かったですね。ずっと踊ってました。

なんにせよ正月らしいことは何もしてないです。

 

 

1月はですね、のんびりするぞー!と言っていたのに、ジムと瞑想が習慣化してしまって、これに結構時間を食われてます。行動はその行動そのものを強化して習慣化されていく、みたいな話をつい先日やったのですが、まじでそれ。瞑想と運動自体はいいんだけど、そのせいでのんびり無為に過ごす時間が減っているというのはいいことなのだろうか。

 

 

 

 

いやいや、ただただ普通にここ最近のお話、になってしまった。

いい加減11月に行ったピクセルアートについて書きたいし、転職活動とそれに付随して色々思ったことについてもまとまった文章を書きたいとずっと思っているし、最近ちょっと創作を書いているのでそれも先に進めたいのですが、全然だめですね。

 

 

 

というだめです報告の日記として締めに向かってますね。なんやねんな。

 

 

 

まあとにかく文章を書くという行動をとることで文章を書くこと自体を強化してくれると思うので、よしということにしましょう。

 

 

 

ではまた近々。

 

 

都会人元気すぎん?

 

こんばんは。めとです。

メトロクロスという名前でやっている某SNSでわたしのことをめとちゃんと呼ぶ人がいて、いつのまにかわたしもそこでは一人称がめとになってるんですけど、可愛くないですか、めと。

 

めとね、ちょっと疲れました。

都会人まじで元気すぎん?

毎日約1時間かけて満員電車乗って通勤して、8時間仕事して、仕事終わりに酒飲んでまた1時間かけて帰ってさ。酒だって飲み出したら23時とかまで平気で飲むやないですか。すげーって。その体力と胃腸の強さなんなん。23時まで飲んで胃もたれせんの?おれここんとこずっと胃もたれしとんのだけど。胃腸薬手放せんのやけど。

おれ岡山いるとき20時にはベッド入ってたからね。東京人飲み会スタート20時とか普通やん。就寝時間やんけ!!!って思ってるよおれ。

 

飲む予定がなくても休日は転職活動やらなんやらでどんどん予定が埋まっていってて、今月予定のない休日がない。これはなかなかきつい。個人的な用事まで全然手が回ってない。病院行きたいし自宅の整備もしたいし本も読みたい、でもなんにもできてない。ウオー。

 

で、ちょっと詰め込みすぎてるなーって思って、仕事帰り、予定がない夜は帰宅即機内モードにしてヒーリングミュージックかけてストレッチ兼瞑想するようになりました。最近はこの時間が一番安らぐ。なんならこの時間のために生きてる、今。

 

12月いっぱいは転職活動がっつりするつもりだから仕方ないとして、1月からは落ち着きますように〜〜〜!!!

 

東京帰ってきて1ヵ月、とりあえずぼんやり思うこと。

 

こんばんは。

 

東京に帰ってきて1ヵ月が経ちました。

 

地方の自然に親しみ救われ、それでもなお東京を異動先に選んだのは、多様な人や物にアクセスするためでした。

 

なんでアクセスする必要があるのかというと、自分がいまどこにいるのかよくわかんなくなっちゃったんですね。

どこというのは物理環境の話じゃなくて、どちらかというと考え方や感じ方の話。今まで良しとしてきた価値観に違和を感じるようになってきちゃったんですね。

それが何故なのか、良いことなのか悪いことなのか、それは知らん。知らんけど、違和感があるなら違和感のない環境に身を置くしかないじゃないですか。でもどこなら違和感がないのか全然わかんないんで、とにかくいろんな人や物にアクセスして違和感の(なるべく)ない環境を探している。ということです。

 

自分の中ではステージをチューニングしている、という語彙で収まりをつけています。文章にするとくそダッサいんですけど、文脈全部ぶっこんで簡潔に表現するとこういう語句になるんですよね、今。

ダッサいんだけどそうなるんだから仕方ない。勝手に成るものは放っておくしかない。

 

っていうかこうやって文章書くのもチューニングだと思ってます。ライティング意識したりしなかったり、テーマ決めたり決めなかったり、ふざけたりふざけなかったり、なるべくいろんなスタンスで書きながらどういうのが一番違和感ないのか探してる。違和感があるのかないのか知るにはとりあえず事実を素直に認知するのがスタートだと思うので、出てきた言葉はなるべくそのまま放っておく。そうしたいようにさせておく。

 

いってえなあと思いながら書いてるよおれだって。ごめんって。でもこうやって予防線はるのもダサくない?ダサくない生き方があるとしたら逆に教えてくれ。

今ダサくないならそれは過去ダサかったからだし、ここでダサくなくてもあっちではダサいんだよきっと。

 

 

ここまで書いて自分探しという言葉を思い出したけど、自分探しとは多分違う。

1ヵ月で(内向的な自分としては)いろんな人に会ってみたけど、どうやって何考えて生きてんの?なんで今そこにいるの?起点はどこ?って大抵聞いてばっかりで、どっちかっていうと人探ししてる感じに近い。

 

わたし自身のこととしては仕事について書き散らすことが多いけど、それは多分1日の大半を占める事柄だからだと思う。単純に時間的な比重が大きいから。別に仕事なんてなんだって良いんだよ、ごみ収集でもマーケターでも、サラリーマンでも起業家でも、誰だってやろうと思えばなんだってできる。なんだっていいんだけど、ごみ収集を選択をする人間にはある程度の偏りがあるはずで、逆にマーケターを選択するにもやっぱり偏りがあるはずで、わたしは仕事そのものよりどこに偏るかを選択するために何を仕事にするか考えている。1日8時間も一緒にいなきゃいけない人間が、自分とまったく違う文化の持ち主というのは厳しいじゃない。

こういう文化みたいなのも含めてステージって言葉を使ってるんだけど、、、いやなんかほんとつくづくダサいな…ダサさにシビれて逆に気持ちよくなってきた…どういう類の快感なんだこれは…

 

 

なんだか脳が酔ってきました。

いまの仕事はわたしのステージの変化によって完全に違う文化と化してしまったので、仕事中は脳を殺してるんですよね。で、仕事外ではチューニングのためにもいろんな要素に触れたいので脳を起こして、仕事行って殺して、仕事終わってまた起こして、殺して、起こして、って繰り返してる。そしたら最近ずっとうっすら気持ち悪いんですよね。え?糖質かなおれ大丈夫???いつか電波受信したりし始める??やばいと思ったら教えてくれ。

 

 

*****

 

 

気持ち悪くない話をしましょう。

 

11月24日、念願のピクセルアートパークに行ってきました。

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買った品々はまだ飾りきれていないのでそれは別記事にまとめるとしますが、すごく楽しかった。行ってよかった。ワクワクした。

会場のアーツ千代田というのは中学校を居抜きで使っているアートセンターで、当日は体育館の壇上でチップチューンのDJやってました。よかったですね。DJやってた方のCDも買いました。

好きなピクセルゲームのサントラが目当てのひとつだったのですが、そのサントラの売り子がアーティストさんご本人だったのが個人的にめちゃくちゃ事件でした。ビビり倒して、お、応援してますゥ!としか言えないままCD買って、無意味に近辺をうろうろして遠目でチラチラ見たりしました。ウオー。

いつも触れている音楽の発信源って、なんかもうご本尊的な存在ですね。かっこよかった。

 

 

*****

 

 

11月29日、いい肉の日なので肉を食いましょうということになり、肉を食いました。

 

肉寿司です。

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2枚目の軍艦は肉のネギトロで、酔っていて何肉のどういう調理法なんだかさっぱり覚えてないんですけど、たいへんうまかったですね。ご馳走さまでした。

 

この日はなんだかんだ4時ぐらいまで飲んでしまって、ひどく疲れました。二日酔いどうこうの前に胃もたれしてきつい。内臓がだめ。朝まで飲むのとか徹夜とか、もう無理だなー。

 

 

*****

 

とかなんとか、もうあっという間に12月ですね。

いきなり寒くなったけえ風邪引かんようにあったこうして寝てください。

 

 

という突然の締めで終わります。

何故なら眠くなってきたからです。

眠いなら寝るに限りますのでね。

 

次はピクセルアートで買ったものを載せたいな。

好きなものの話するのが一番いいもんねえ。

 

 

 

ではでは、おやすみなさい。

 

 

不機嫌でいて思ったことと、今後楽しみなこと。

 

雨が降ってじめじめした日だった。

 

短いレインブーツを履いて出勤したけど、職場に着く頃には靴下は湿っていた。

寒かったからセーターで行ったけど、職場の厨房は湿気ていてセーターでは暑かった。

生理前で食欲があって、昨日の夜は過食気味だった。

 

とかなんとか、いろんな要因が重なって不機嫌な日だった。

 

去年くらいまでは「自分の機嫌くらい自分で取る」というのをモットーに、何があろうとニコニコ明るく振舞っていたけれど、無理して明るく振舞ったところでなんにもリターンがないことに気付いてしまった。あるいは、今いる環境で得られるリターンがある程度想定できてその上でそれを重要ではないと思うようになった、のかもしれない。

 

あとは単純に、真のポジティブとはネガティブなとき素直にネガティブでいられるフラットな状態のことなのではという考えもあって、まあとにかく、今日は自分を不機嫌なままで放っておきました。

 

あ、もちろん仕事上のやりとりや振られた雑談は定型化してる明るいキャラクターで対応してます。

 

 

不機嫌でいたらね、すごく疲れた。なんかずっと怒ってたし、人と関わりたくなくなるね。人と目を合わせられなくなるの。無意識にめちゃくちゃ避けちゃう。そんでその人を避けることが疲れる。人を避けるために逆に人の存在をめちゃくちゃ意識しちゃうのね。物理的にも精神的にも。ほんとに疲れた。

 

 

 

で。

 

 

不機嫌しながらも、他人と自分の境目なんかなくていい、というどこかで読んだ文章を思い出してました。「なんでもかんでも透過できるくらい、自分がないのがいちばんいい」みたいな(これかなと思う本を何冊か引っ張り出してきて読んだけど元の文章見つかんなかった。ごめん。出てきたら追記するね)。

 

不機嫌で、怒ってて、人と関わりたくなくて、自分を閉ざそう閉ざそうとしているときは、返って他人との境目がくっきりはっきりしちゃって、そこに意識がいってすごく疲れる。

 

いい状態のときは、自分が開いていて、誰でも何でもウェルカム、別に誰が何をどう言ってたって何にも思わないし、へらへら聞き流せる。フラットな状態で物を考えられて、他人の感情に絡め取られない。多分これが透過できている状態。

そもそも、聞き流せないレベルの発言をする人間はそういう状態の人間には寄ってこない。気がする。

 

 

不機嫌だった今日はなんにも透過できなくて、バリア張るのに疲れたって感じなのかな。よくわかんないけど。

 

 

にしても、元の文章では「透過」という言葉がかなり有効に効いていたんですよね、引っ張ってきたいんだけどまじで誰のどれだっけ。

 

元ネタわかんないまま文章書くなやと思うやろ、自分でもそう思うけど、いいのいいの、今日はもう不機嫌して疲れたんだから。元気出たら探しとくね。

 

 

 

*****

 

 

つまんない話をだらだらしたので、楽しい話をしましょうね。

 

 

東京に帰ってきてから、いろんなイベントに行く予定を立てたり、人に会ったりと、なるべく外に出向くようにしてます。こんなわたしに声かけてくれる人、会ってくれる人、ありがとうありがとう。ひとさまに認知されているという事実にわたしは生かされています。

 

明日はピクセルアートパークに行ってきます。好きなアーティストさんがたくさん出店されるので、めちゃくちゃ楽しみです。初めて行くのでどきどきです。超散財しそう。でもすきなアーティストさんを応援するにはやっぱり課金しかないと思うのだ。課金するとアーティストさんの作品が手に入ってアーティストさんも潤う、アーティストさんが得た自信や余裕がまた素晴らしい作品を生む、ますます好きになる、課金する、アーティストさんが潤う、、、最高の循環ですね。ばかすか金使おう。

 

自分へのクリスマスプレゼントも思いつきました。最近転職活動を始めたので、それも兼ねてちょっと良いスーツというのはどうだろう。よくない?長らく給食のおばちゃんをやっていてスーツ着る機会がないので憧れがあるんですよね。スタイルの悪いわたしでも似合うようなのを見繕えたら良いのだけど、いくらくらいするんだろう?要検討。こういうの考えるのも楽しいね。いまだに新卒のとき買ったスーツしか持ってません。スーツの写真探したらこんなんしかなかった。

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転職活動自体も楽しんでやりたいなと思っています。もちろん面倒は面倒だけど、新卒のときまともに就活してないので、初めてだからワクワクしてる。いろんな会社みるの楽しそー。SPIとかいっこもわかんなくてウケそー。落とされまくってヘコみそー。

 

あとね、妹が静岡の温泉街に異動になって引っ越したので、妹と温泉に泊る予定も調整中です。旅館はいいのがたくさんあるでしょうねえ。静岡には別件でも遊びに行きたいと思っていたりして、いやいや、楽しいね。噂のさわやかのハンバーグというのが食べたい。

 

12月には福井に住む母親が用事のために東京にくるので、久々にふたりでめしでもという話もあります。うちの母親はなかなか厄介ですが(上野千◯子と松◯一代を足して2で割った感じ)、見栄っ張りで金払いがいいので同行すると良いめしがくえるというご利益があります。

 

しょーもないエピソードを思い出したので書きます。

母親の住む福井に行って一緒に東尋坊を観光したことがあるんですね。東尋坊のあたりには土産物用の海産物を売る店がたくさんあって、地元の漁師さんらしき人も散見されて、情緒があって大変良かった。

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時間的に夕ご飯を食べましょうということになって、母親が鉄板焼きを食べようというんですね。

 

海産物を売る出店を見てきた流れだったので、ねじりはちまきのおっさんが鉄板でホタテの殻付きのを焼いたりシャンシャンとコテで海鮮焼きそばを作ったりしてて、客はビールケースに座布団をくくりつけた椅子でジョッキのビールぷはー、あ、おじちゃん、その海老も焼いてー、みたいな鉄板焼きを想像していたのですが、母親が向かった先はちょっと違う鉄板焼きでした。

 

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え?思ってたんと違う。

 

 

しかも母親が頼んだのは1人9500円の特選和牛と魚介のコース。


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ワーオ。

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薬味皿の真ん中の白いのはふわふわの塩。意味わかんないけど確かにふわふわの塩だった。


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写真中央のグラスは福井名物の黒龍のグレードの高いやつで、値段見てヒョエーとか言いつつどさくさに紛れて頼んじゃった。銘柄も、1杯いくらだったかも覚えてない…確か数千円。ひたすらおいしくて感動したのだけは覚えている。

 

途中酔ってきた母親が、わたくし港区に持ち家がありましてねウフフとシェフにやりだして、また始まった、50代で港区女子をこじらせんでくれと思ったのですが黒龍頼んじゃったので黙ってました。

っていうか、そもそもわたし、ビールケースに座っておっちゃんが焼いてくれる焦げ気味の焼きそば食べるんでも充分満足できるんだけどな。

ま、ま、持つべきものは見栄っ張りで金払いのいい母親ですね。ありがとうお母さん。いいもの食わしてもろてます。

 

 

 

*****

 

いやはや、だいぶ話が逸れましたが、いろんな人や家族に会ったり、イベントにいく予定がぽこぽこ入っていて、楽しみだし嬉しい。

 

あんまり自分を閉ざさずに、いろんな人や物にアクセスしていきたいですね。

 

 

 

 

全然まとまってないけどもう寝るからおわりにします。思考のままに書き散らすのめちゃくちゃ楽しいな。止まらなくなってしまった。

 

 

ではでは、おやすみ〜

 

 

日記。

 

めちゃくちゃ聡明な方とお会いしてきました。

 

歩きながら見かけた建物や街並みを題材に、都市計画法や消防法、街の歴史、最近のニュースなんかが話題としてどんどん出てくる。

一緒に水を飲んだら硬水と軟水の違いについて話し始めた。

わたしは知識がなさすぎて何にも返せない。

 

申し訳ないくらい会話になってない。

 

わたしが「そうなんですね」を繰り返し始めたあたりで悟ったらしく、わたしでも話せるような日常会話に切り替えてきた。飼ってるねこがどうとか、こないだ Bar で食べたつまみがどうとか。

 

本当に参った。知識量と、コミュニケーションにおける適切なチューニングと、こちらに合わせてくれる優しさと。

 

人から話を引き出すのもすごく上手くて、わたしのくだらない話もうんうんと共感を示しながら聞いてくれる。

引き出されるままにわたしの境遇を話していたら辛くなってきて、途中どばどばに泣いてしまったんだけど、それをまためちゃくちゃ優しく慰めてくれたんですね。

まじで優しすぎる。包容力がありすぎる。あたたかい羊水に満ちた子宮の化身?

 

 

 

 

それにしても、知識があると世の中の解像度が高いなあと本当に思いました。

あの人の頭の中ではいろんな事象に意味や理由が裏付けされて、仕組みが理解されている。

 

 

わたしの考えごとは根拠がなくぼんやりしていたり、自分の内側でぐるぐるして終わったりしてるんですね。

自分の外側とリンクさせながら体系立てて考えごとをするようにしなきゃいかんとつくづく思いました。

 

 

あとはやっぱり、たまにはこうして全然敵わない人と関わらないとだめだとも思ったね。

自分の馬鹿さは自分では気付けないので…

 

 

 

*****

 

 

最近ずっと頭で流れている曲を貼ります。

https://youtu.be/7_tfURNlCyg

 

 

明日から冷えるらしいのであったかくしてねなね。

おやすみなさい。

 

 

メンズエステでバイトしてたときの話。

 

札幌でメンズエステのバイトしていたことがあります。今回はその話をします。

 

ここでいうメンズエステというのは、密室で男性客とふたりきり、男性はちいさい紙パンツ一枚になってマットレスに横になり、そこへ女の子がねっとりぬるぬると全身にオイルマッサージを施すあれですね。

 

経営方法はいろいろあるんでしょうけど、うちはアパートの一室を借りてました。

内装はシンプルなプライベートサロンという感じで、フローリングの床にラグを敷いてマットレスを置いて、肌触りのいい大きなタオルを敷いて、そこで施術するスタイル。

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こんな感じ。イメージ図ね。

 

従事する女性の方は露出度高めだったりコスプレ衣装だったりして、その上密室にふたりきりですからね、まあ極めてグレーな業態ですね。

 

 

わたしは体型がてんでだめなので、普通にワンピースとかでやってました。

当時の写真探したけどふざけた自撮りしか出てこなかった。


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何?

 

 

 

 

 

わたしがバイトを始めたのは、2018年5月、札幌。

当時職場と自宅の往復しかしない廃人と化していたわたしに、ある日友達から LINE がきました。

最近どう〜?みたいな他愛もないもの。色々あってメンタルを壊していたわたしは、「仕事以外は自宅でずっと寝ている」と素直に返しました。

 

そしたらその友達が、どうせ寝てるならウチで寝ないかというんですね。なんのこっちゃと詳しく聞くと、メンズエステの経営を始めたものの女の子が足りなくて、手伝いに来て欲しいとのこと。

お客がきたときだけマッサージをして、暇なときはサロンのマットで寝てて良いし、俺とおしゃべりしてても良いと。

 

ふむ。

外に出る良いきっかけになって、いつもとは違う環境に身を置けて、友達としゃべりながら綺麗なサロンでごろごろできて、あわよくばお金が入る。グレーな業態であることはもちろん知っていたけど、友達がオーナーなら大丈夫だろう。

 

テレビもない自宅のワンルームでひとりで寝転がってるよりは何百倍もましだと思って、引き受けました。

 

 

で、数日後にさっそく講習を受けた。といっても講習相手は友達(以下オーナー)の知人で、こんな感じにやって、こんなことしとけば男は喜ぶから!お客さんも教えてくれるし慣れればうまくなるよ!くらいなもんで終わった。雑〜。

 

そのときに源氏名をつけてもらった。

わたしは「夏帆ちゃん」になりました。

 

 

 

で、正式に入店。

わたしが店に出るときは、いつもオーナーが自分の出勤ついでに車で迎えにきてくれた。お客さんくるまではサロンでふたりだらだら喋ったりご飯食べたりテレビ見たりしてた。のんきなもんですね。

 

待機中、ふたりでサロンのマットに寝転がりながら、オーナーが♡新人セラピスト♡夏帆ちゃん♡とHPに宣伝記事を書いているのを見た。

「清楚でにこにこ明るい夏帆ちゃんに、心も身体も癒されちゃってください♡」

…わたしのことを知っておいて、よく書けたもんだ。

 

お客さんから来店の電話が入ると、オーナーはあとよろしく〜って部屋を出て行く。同じアパート内に別の部屋を借りてて、そこにいたり、ドライブに出かけたりしてたっぽい。

 

残されたわたしは、部屋を整えてヒーリングミュージックをかけて待機。お客さんくるとわかってから実際くるまでのこの時間が一番緊張するのよね…

 

お客さんが到着してチャイムが鳴ったら、笑顔でお出迎え。お客さんのための笑顔でもあるし、自分の緊張を断ち切るための笑顔でもある。

室内に招き入れて、まずはアイスブレイクにちょっとおしゃべりする。それからシャワーを浴びてもらって、紙パンツ1枚になって出てきたお客さんをマットレスに寝かせて、あとは講習で教わった通り、右足に何分、左足に何分、背中に何分とあらかじめ決めた時間を意識しながら、ゆっくりゆっくりフェザータッチでオイルマッサージをしていく。

挙動がゆっくりなのは、リラックス効果を高めるため、それっぽい雰囲気を出すためというのもあるだろうけど、正直時間稼ぎですね。

メンズエステの大トリは「鼠蹊部(そけいぶ)」で、つまり脚の付け根というかモノのキワのとこのマッサージ。

全身をさわさわぬるぬる焦らしに焦らして、最後の5分くらいで、ついに…!という感じで鼠蹊部のマッサージをやるのですが、あくまでもキワのマッサージしかしないのであんまり時間を費やせない。

よって、そこに早くたどり着いてしまうと時間が余って、その先の行為を求められてしまうんですね。そうなると面倒なので、時間配分はかなり考えてやっていた。

 

一番人気だったコースが90分で、10000円。それをオーナーと半分こして、わたしに入るのは5000円。これが安いんだか高いんだかはよくわからない。他の店知らんし。

 

 

お客さんにはいろんな人がいて面白かった。

印象に残っているお客さんのことを書いてみましょうか。

 

 

陰キャを極めし者さん

皺の寄ったグレーのスーツに黒いリュック、まゆは伸び放題でひげは剃った跡が青く残っている地味顔さん。でもなぜか胸下までのばしたまっ長い黒髪をうしろでひとつに結んでいる。こだわり?

おどおどしていて、腰が低くて伏し目がち。陰キャオーラをずっしりまとってた。なんだかあんまり愛されてこなかった人なんだろうと一目見て思った。

恋人のような振る舞いで優しく施術したら、「こんな可愛い子にこんなことしてもらえるなんて…」という大層なお言葉をいただいてしまった。

しつこいようですがおれは外見はてんでだめなんですね。

そんなおれにちょっと優しくされただけでそこまで言ってしまうなんて、今までの境遇を想わずにはいられませんでした。

幸せになってほしい。

この方からは何回かご指名をいただきました。指名料は1000円で、これはまるごとわたしに入る。あざっす。

 

 

②社長さん

何か工業機器の会社を経営している60代くらいの穏やかな方。わたしのことを当然のように夏帆ちゃんって呼ぶんですね。遊び慣れてる人だなと思った。

結構本名聞かれるのよ。源氏名ある職種の人に本名聞くのマナー違反だからやめようね。

社長さんは、メンズエステでたっぷり乳首責めされて、ボルテージを上げに上げて、それからすすきののオキニ風俗嬢のとこに行くのが鉄板コースらしい。とことん遊び慣れてますね。目的に合わせて遊ぶ場所を変える遊び人の鑑。男性諸君、見習ってください。

 

③煮卵

道東の港で漁船に乗る50代くらいの漁師さんで、全身綺麗に黒く焼けている。尻も黒い。日サロで焼いてたのかな。

この方は四つん這いになって尻を高く掲げ、オイルで尻を撫で回されるのがお好みでした。照れもせず全力で喘ぐ。

こちらは大声の喘ぎ声を聴きながらオイルで黒光りする尻を無心で撫で回し続けるんですけど、いつも「黒ギャルか煮卵か…」という例の画像を思い出していましたね。

 

 

↓どれが黒ギャルの尻で、どれが煮卵か?

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↓答え

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いやまあ、わたしの目の前でつやつやと黒く光るのは漁師の尻なんですけど。

 

 

明るくて、いつも楽しんで会話をしてくれるとても良い人でした。

 

 

 

 

*****

 

本業で道外に異動することになって、店はやめちゃいました。半年もいなかったかな。

 

 

こういうグレーな業態もまじの風俗も、結局は人間同士のコミュニケーションありきなので、サービスする方も受ける方も、みなさん楽しくやりましょうね。

 

 

 

 

ということで、夏帆ちゃんのメンズエステ体験記でした。

 

またね!

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食卓の情景。

 

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池波正太郎の「食卓の情景」という食べものに関するエッセイ集を読みました。

 

週刊朝日に連載していたものを単行本化したやつで、小説の資料集めのために出向いた旅先での食事、劇作家をされていたときの仲間たちと呑む酒、幼い頃に親しまれた屋台の味なんかを情緒豊かに書かれていて、いやー良かった。美しかった。

 

氏が美食家だというのは知っていたので素材や調理法にこだわった高貴な食べものばかり出てくるかと思っていたら、そうではなかった。

旅先の寂れた食堂で出される老いた女将手製の穴子丼の味と雰囲気の調和に旅情を感じたり、料亭での会食では給仕をする女中さんの行き届いた心遣いを細かく書かれたりと、「食べるもの」そのものはもちろん、食環境、「食べること」を大事にされているように思える。

 

高いから良いとか、有名な店だから良いとかではない。いやはや、レビュー数や話題性ばかり気にする我々は大いに見習わねばならぬ。

 

で、時代柄か、氏は白米をよく食べる。そしてまた、その描写がべらぼうにうまそうなんですね。

 

ブラウン・ソースで牛肉と玉ねぎを炒めて熱々の飯にかけたもの。すき焼きの最後、煮えつまってこげつきかけた肉と野菜をご飯にかけたもの。カレー粉と小麦粉でつくるライスカレー。水炊きあとの濃厚なスープを、胡椒と塩で味を整え熱い飯にかけたもの…

 

これらが、そのときの時代背景や心情、同席者や給仕のにぎやかなようすを豊かに描いた中に現れると、氏の手許の茶碗を覗き込んでいるかのごとくありありと想像できる。

 

特にうまそうだと思ったのは下記ですね。

うずらの柔らかく煮たのを箸で崩して、うまいたれごとご飯にかけて食べる、そこに供されるシジミの出汁の効いた味噌汁はふきのとうが青く浮いていて、この汁のさっぱりした味が、うずら飯と実に似合う…」

 

いやいや、ちょっと抜き書いたくらいじゃその情緒はわからぬ、ましてやわたしの下手くそなスクラップではますますわからぬ、ご自分で読まれることをおすすめするが、もうとにかく、しみじみとうまそうなんですね。

 

 

*****

 

一方で、おれは自宅では白米を食べません。

一時期ライザップのごときパーソナルジムに通っていたことがあって、ばっきばきに糖質を抜いていた。いまは糖質制限はしていないけど、そのときから米を炊く習慣がなくなった。

 

だって、そもそも面倒なんだもん、米炊くの。

 

一人暮らしの小さいキッチンには炊飯器を置く場所がないし、米を研ぐのも小さいシンクでは難儀する。食べたいと思ってから研ぎ出すんでは、ありつくまでに1時間はかかる。

 

炊飯器は引越し早々、クローゼットの上に方に押し込んでしまった。

 

それでもたまにカレーやおじやみたいなものが食べたくなる。そんなときはどうするかというと、オートミールで代用するんですね。

 

これはもう大変楽で、鍋に水入れて、オートミールをざざっと入れて、好みの調味料を入れる。洋風のときはコンソメ、和風なら顆粒出汁と醤油とみりん、カレーなら固形ルウをそのまま入れる。キムチを入れてキムチ鍋のようにするときもある。

 

野菜は適当。大抵キャベツがあるのでそれの粗みじんと、もやしとか菜っ葉とか白菜とか。たんぱく質が摂りたいときは常備している水煮のツナか卵を入れる。うちは IH なので、鍋に材料を入れたら加温して放っておく。オートミールは煮えるのが早いので、調理開始から15分もあれば食事が完成する。

 

栄養的にも調理工程的にも大変合理的!と思っていたのだけど、池波氏の食卓の情景の、なんて豊かなこと、白米のうまそうなこと。

 

食事はあんまり効率化しすぎるもんじゃないなあと、煮立つオートミールを前に思う。

 

 

*****

 

巻末の解説に、「人生が凝縮されてある本である」という一文がある。誰の人生が凝縮されてあるのかといえば、もちろん著者の池波正太郎の人生である。

読み手は池波正太郎の人生を、食卓を通して垣間見る。そしてそれと対比して、自分の人生を、自分が経てきた食卓を通して考える。本書は自分を写す鏡でもある。

 

 

……。

 

解説がそんなようなことを言うので自分のことを考えていたら、余計なことをひとつ思い出してしまった。

 

 

 

 

小さい頃実家で食べたごはん物ですごく印象に残っているのがあって、それは父親の作った「おかか丼」。

 

わたしが小学生の頃だったろうか、当時うちは荒れていた。

家事を一切しない父親に母親がブチ切れて、家庭をボイコットした。母親は買い物も料理も洗濯も、何もしなくなった。そして仕事に打ち込んで、あんまり帰ってこなくなった。

いろんな事情が絡み合って、こうするしかなかったんだろうと思う。

 

父親は慣れない家事を突然やらなくちゃいけなくなった。いろいろと四苦八苦していたように記憶している。愚痴もたくさん聞かされたような気がする。

それでもとにかく小さいわたしと妹を生活させなきゃいけない。食べさせなきゃいけない。

そんな中苦心して作ってくれたのが「おかか丼」だった。

 

炊きたてぴかぴかのごはんを大きなどんぶりにこんもりと盛り、おかか、大葉の刻んだの、小口切りの白葱と刻み海苔をわさわさとのせて、お醤油かけて食べるという質素極まりないメニュー。

母親の作る彩り豊かな家庭料理とは全然違う、無骨な男料理。ほかに小鉢も汁物もない。量も多い。

 

でも、父親がすごく嬉しそうに、ほら、炊きたてだから!って出してくれて、これが不器用なお父さんなりの優しさなんだって子供心に思った。

一生懸命考えて、お父さんとしては最高においしい組み合わせを思いついたんだろうと思った。

すごくおいしいよありがとうって大袈裟に言いながら食べた。大袈裟に言おうと思ったのを覚えている。

多かったけど、頑張って全部食べた。

 

料理好きな母親がつくるごはんはいろんなバリエーションがあったし、もちろん母親の料理を食べる方が全然多かった。

 

それでもあのおかか丼は、父親のつらさと苛立ちと哀愁と諦めと、そんな状況でも消せない子供への優しさと、なんだかいろんなものが混ぜこぜになって盛り合わされていたようで、強く印象に残っている。

 

両親はその後離婚して、父親は行方が知れない。最後に会った10年前には、白米好きの父親は糖尿病を患って車椅子に座ってインスリンを打っていたから、今はどうなっているのかわからない。

 

死んだら保険会社から長女のわたしに連絡がくる手筈になっている。

その連絡はまだこないので、どこかで生きているんだとは思う。

父親との繋がりはこれしかない。

 

 

なんだか泣きたくなってきた。

なんの話をしているんですか?おれは。

 

 

 

解説が余計なことを言うから妙なことを思い出すんだ。

 

 

 

 

 

締めに向かいましょう。

 

 

 

自宅では狭いキッチンの簡素な IH でオートミールを煮込んではいますけど、友人や仲間と囲む食卓を、楽しく明るい情景を、たくさんたくさん経験していきたいですね。

 

 

 

 

 

 

蛇足ではありますが、お父さんの愛情たっぷりのおかか丼を一生懸命食べていた、優しい優しい幼少期のおれの写真を載せておきますね。

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糖尿病には気をつけましょう。